古いニュース倉庫(2023)

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2023.12.31

ベルリンフィルのSilvesterkonzert、31日フンディング役がGeorg Zeppenfeldに代えてTobias Kehrerが歌うそうです。ちょっと残念。

 

2023.12.27

ジルベスター concert, ”タンホイザー抜粋及びワルキューレ第1幕”、ベルリンフィルハーモニー 2023.12.31(日本時間2024年1月1日午前1時半~。1月1日16:00より再配信あり)だそうです。・・・時間が変更されています。

 

2023.12.24

全く余計なおたく記事ですが、、、

 

友人に聞かれて、「Turandot」の半音下げできないテノールのハイC部分の楽譜を見直しました。第2幕2場、三つの謎かけをする前に、Turandotが「「謎は三つ、死が唯一!」と脅し、「否、否、唯一は生!」とカラフが応じ、最後に二人がそれぞれのセリフを繰り返す二重唱の場面。下の動画 (https://youtu.be/46KxfblRpZ8?si=5XIBGb4KJTys3aXX)、5:44から6:26。

 

最高音を見てゆくと、

・Turandot: ハイG (1段目上の赤丸、 ソプラノにとってさほど難しく無い)

・Caraf: ハイA♯(Bフラットと同じ音) (2段目の赤丸、 テノールにとっては大変) 

・両者: ハイC (3段目の2つ並んだ赤丸、テノールとっても大変、プロのソプラノは普通出る) 

 

しかしカウフマン、あの暗く強くぶっとい声でこのハイC出せるのはすごいと思う。

https://youtu.be/46KxfblRpZ8?si=5XIBGb4KJTys3aXX


 

2023.12.23

ウイーン 歌劇場「トゥーランドット」が終わりました。次はウイーンフィルのジルベスターコンサートで、Jonas Kaufmannは「ワルキューレ」第1幕をVida MiknevičiūtėとGeorg Zeppenfeldと共に歌います。

この公演はベルリンフィルのDigital Concert Hallで見ることができます。

日本時間2024年1月1日午前1時半~。1月1日中に再配信あり。

 

2023.12.20

ウイーン 歌劇場「トゥーランドット」より“Non piangere, Liù”。優しく歌っています。

https://youtu.be/8GcV3pfR5X8?si=Vcvp0EMvnJ2uJamR

 

「トゥーランドット」第2幕第2場: "In questa Reggia" 

Asmik Grigorianの決して潰れない強靭で美しい高音が素晴らしい。「謎は三つ、死は一つ!」と脅すトゥーランドットに「否、否、生は一つ!」と答えるカラフ。両者フォルテッシモのユニゾンハイCで締めくくる。

https://youtu.be/46KxfblRpZ8?si=nvJDWs3xNZKBWUvI

 

2023.12.19

★ 内容混乱、不正確、不明瞭だった“外国歌劇場チケット購入システム概要”“バイエルン歌劇場”“ウイーン歌劇場”の記載を訂正しました。いくらかマシになりました。

★ 豪華な歌手たちによる「聖夜」の合唱。

https://youtu.be/r79wdZMPc8Q?si=Ww7zgrgZ79f-Uqd4

 

2023.12.18

ウイーンの「トゥーランドット」、アルファーノ補筆部分の最後にトゥーランドットとカラフによる高音での大変なユニゾンがあると書きましたが(12月1日ニュース)、この部分はやっぱり歌っていないみたいですね。もっともこのユニゾンは楽譜に”ad libitum”(自由裁量でやってください)と書いてあるので、別に歌わなくてもいいんですけど。

 

2023.12.17

評論「トゥーランドット」を読んで

 

今回の公演は現在人気爆上げ中のAsmic Grigorianとこれも絶対的な人気のあるJonas Kaufmannとの組み合わせで、6回の公演は全て完売。戻りチケットを買うのも非常に困難な状況だったということです。Asmic Grigorianはトゥーランドット初ロール、Jonas Kaufmannも舞台では初ロールだったため、余計人気度が上昇したのかもしれません。

 

観客の期待に応えグレゴリアンは素晴らしい歌唱だったようで、どの評論も絶賛しています。「Asmic Grigorianは印象的で力強い歌唱と説得力のあるトゥーランドットを演じていた。〜〜〜彼女は大音量のオーケストラやコーラスと張り合っても決して叫ばない。〜〜〜mezza voceでも、レガートでもピアニシモでも彼女のテクニックは優れて素晴らしい。」(1)などと褒められています。

 

一方ずっと多剤耐性菌感染に苦しめられてきたJonas Kaufmann。私が10月の「オテロ」を聞いた時点では大方回復していた様に思えましたが、今回も調子良さそうです。

 

「彼の声は再びパワフルになり、輝いている様に見える」(2)。「暗く影のある声を持つカウフマンにとって最も理想的な役ではないかもしれないが (iltrovatore同感)、彼のカラフデビューは称賛に値する。この役は沢山のハイBがあるが確実で正確だし、三つの謎でのハイCは輝かしい。〜〜カウフマンの“Vincero!” は自信にあふれている」(1)。と書かれています。

 

リュー役のKristina Mkhitaryanは大変評判がよく、「彼女のパーフォーマンスは申し分なく素晴らしい」(3)、「彼女はGrigorianと肩を並べる」(1)と評価する評論家もいました。ちなみに尼子宏はピンパンポンの一員として好評でした。

 

またClaus Guthによる新演出は一言で言うと、「東洋的な雰囲気を一掃した、心理的な室内劇」であったようで、「室内劇に舞台装置を縮小することによって、より親しみやすくなるわけでもなく、新たなる視点が生み出されたわけでもない」(3)。「Claus Guthの演出は慣れが必要で、説得力に欠ける。ひどく中途半端で演出家劇場的」(1)、といったところでしょうか。

 

Claus Guthは実験的演劇(例えば今年9月の“Doppelganger”)では称賛されています。しかしプッチーニが大オーケストラと大合唱を使って作り上げた壮大なオペラの音楽と室内劇とはマッチしないのではないかなあ、と思っています。まあ当然のごとく演出には盛大なブー!が出ていました。https://youtu.be/GBy_fhNAYDg?si=1-mamEtDIh1gw2st

 

1.Online Merker 2023.12.8 von Manfred A. Schmid https://onlinemerker.com/wien-staatsoper-turandot-8/

2. Klassik begerstert  2023.12.8 von Jürgen Pathy https://klassik-begeistert.de/turandot-giacomo-puccini-wiener-staatsoper-7-dezember-2023-premiere/

 

3. bachtrack 2023.12.12 von Snapdragon https://bachtrack.com/de_DE/kritik-turandot-guth-armiliato-grigorian-kaufmann-wiener-staatsoper-dezember-2023   

(2023.12.16 wrote)

 

2023.12.16

ヨナス・カウフマンは2024.4.10/13/16の「レクイエム」公演をキャンセルしました。時期的に並行して上演される「ジョコンダ」に専心したいから、と言うことです。そういえば彼氏の2024.3月〜4月はひどく混み混みのスケジュールでした。

https://twitter.com/salzburg_easter/status/1735330833769136213

 

2023.12.14

SonyClassicalから出るウイーン歌劇場での「パルジファル」はCD4枚組です。ついでに284ページのハードカバー本(沢山の舞台写真付)もついていて、Kirill Serebrennikov'の演出がたっぷりみられるようです。

 

わたしゃオペラの音楽と台詞を無視した演出家のおかしげな創作ストーリーでオペラを上書きするのは反対ですのでCDでOK。

 

https://www.amazon.es/Parsifal-Wagner-Kaufmann-Tezier-Zeppenfeld/dp/B0BRLR4H85/ref=sr_1_1?__mk_es_ES=%C3%85M%C3%85%C5%BD%C3%95%C3%91&crid=1L4CGT6T4TYGZ&keywords=0194399477427&qid=1702372786&s=music&sprefix=0194399477427%2Cpopular%2C108&sr=1-1&tag=linkfiregen&ie=UTF8&linkCode=as2&ascsubtag=c7bb7a6b89e4aeee35f951f8c0ce86fd&ref=dmm_acq_soc_jp_u_lfire_lp_x_c7bb7a6b89e4aeee35f951f8c0ce86fd

 

2023.12.13

ウイーン歌劇場での「パルジファル」がSonyClassicalから来年3月1日に出るそうです。

Jonas Kaufmann, Elina garanca, Georg Xeppenfeld, Ludovic Tezierの豪華なキャスト、Philippe Jordan 指揮。ちなみにOperawireによると、これは2021年無観客上演されたものをレコーディングしたものだそうです。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1734516667831505104

https://operawire.com/sony-classical-to-release-new-parsifal-recording-with-jonas-kaufmann-elina-garanca/

 

2023.12.12

ウイーン歌劇場ブログ(1、2)より、主役二人が語る「トゥーランドット」に関して

 

「トゥーランドット」公演に際して初演の2週間前に行われたアスミック・グレゴリアンとヨナス・カウフマンに対するインタビュー記事です。新演出なので演出に関しても語っています。また両者ともに初ロール(少なくとも舞台では)なのでそれぞれのキャラクターに対する考え方、どのように演じるか、等を述べています。

 

その中で私の興味を引いた部分をいくつか簡単にまとめてみますと、

 

アスミック・グレゴリアン(1) 聞き手:OLIVER LÁNG

★ トゥーランドットは大声が必要。私にとって全体を通してテッシトゥーラ(音域)が本当に高い。これはプッチーニが意図的にある種の鋭さを出すように作曲したから。一方リューのテッシトゥーラはいつも著しく低い。

 

★ もし私が「トゥーランドット」の音楽により興味があったらリューを歌う。彼女の音楽はよりシンプルでより美しい。しかし私はトゥーランドットのキャラクターに興味がある。

 

★ トゥーランドットは2つの側面を持つ。それは“愛”(熱さ)と“恐れ”(冷たさ)。愛と恐れの間の戦いなのだ。

 

ヨナス・カウフマン(2) 聞き手:ANDREAS LÁNG

★ テノールにとって、カラフをオテロのような大変な役に押し上げたのは何が原因だったのか、というというに答えて、

 

カラフのパートはそれほど極端に長くない。しかし合唱団と分厚いオーケストラがフォルテッシモで演奏するため(それに負けない様)馬力をかけなくてはいけない。更に高音がいくつも出てくる高いテッシトゥーラ(音域)がある。これら2つが重なると歌うのが難しくなって歌うと尊敬される。

 

又つい感情移入したくなる部分が「トスカ」などよりずっと多く、しかも極端にエモーショナルな感情が音楽によって増強され、それに従って歌わなくてはならないので大変なのだ。

 

★ かつてプッチーニの評価は二分していた。マーラーはプッチーニを拒否し、コルンゴルトは称賛した。それはなぜか?

 

当時の観衆の多くは音楽が強烈に、しかもむき出しに感情を伝えるということに慣れていなかった。ヴェリズモ以降、人々はちょっとした微笑や少々潤んだ目をすること位で済ますことができなくなり、文字通り感情が溢れ出てくることに人々はいらついたのだ。

 

プッチーニはオペレッタと繋がる最後の作曲家で、例えばレハールはプッチーニと全く同じ手法でオーケストレーションした。すなわち第1バイオリンは常に歌手のメロディーと同じメロディーを弾いている(カウフマンはこれをダブリングと称している iltrovatore)。

 

だからプッチーニのオーケストラは歌手なしでも素晴らしく聞こえる。一方ヴェルディはそのようなやり方を意図的に避けている(ヴェルディのオーケストラは基本ブンチャッチャ(伴奏)で、オーケストラだけだと全然面白くないところが多いですiltrovatore)。もちろん、だからと言ってこのことがプッチーニの天才的な才能や楽譜の質を貶めるものではありません。

 

1. LIEBE & ANGST、SPIELZEIT 2023/24 | 05.12.2023  

https://www.wiener-staatsoper.at/die-staatsoper/medien/detail/news/liebe-angst-1/

 

2. MIT DIESEM PRINZEN KANN »TURANDOT« GESUNDEN、SPIELZEIT 2023/24 | 05.12.2023

https://www.wiener-staatsoper.at/die-staatsoper/medien/detail/news/mit-diesem-prinzen-kann-turandot-gesunden/

 

2023.12.9

最近のインタビュー記事より

 

ヨナス・カウフマンは10月15日にブダペストでコンサートを行いました。このコンサートは今年1月に延期したコンサートの代わりです。この公演に先立ってインタビュー(1)が行われました。

 

このなかでカウフマンは、自分が高いレベルで話せない言語では歌わない。ただしそれはオペラ全曲を歌う場合でコンサートで一曲を歌うくらいはあり。その他オテロのキャラクターについての考え方、などいくつかのトピックスを語っていますが、インタビュアーが優秀だからか、全体的にレベルの高い記事になっていて面白いです。

 

その中でiltrovatoreの興味を引いたのは、インタビュアーが「あなたはどうやって殺人とか残虐行為をするキャラクターの中に(我々が)納得できる何かを見つけることができるのですか?」という問いに対して、

 

「悪人に共感できないからといって悪者のふりをしたら観客は見抜きます。私自身に殺人者の資質はないけれど、オテロやドン・ホセがなぜ殺人者になったかを理解しなければなりません。・・・ もはや理性的に考えられなくなった時の絶望感を想像するのです」。

 

また、「キャラクターに共感してもらうためにはヒーローも人間であることを示さねばなりません。英雄や栄光の裏には脆弱さがあります。・・・ローエングリンであれジーグムントであれ、彼らの英雄的な面以外の側面を舞台で観ることができれば観客はさらに興味をそそられるでしょ。」とも語っています。

 

1.Fidelio.hu、“The performer must show that he is also human - interview with Jonas Kaufmann(Az előadónak meg kell mutatnia, hogy ő is ember – interjú Jonas Kaufmann-nal)” Condor Kata 202310.11

https://fidelio.hu/klasszikus/az-eloadonak-meg-kell-mutatnia-hogy-o-is-ember-interju-jonas-kaufmann-nal-179718.html?fbclid=IwAR2Z4P9uUcsz5OEgmkv4FaRl9EO0zBp3-Sa_JjOp3rc6mnly7EI4cYysB2I

 

2023.12.7

カウフマンはリセウ大劇場でのアドリアナ・ルクブルール公演(2024.6.16 /19 /22 )をキャンセルしました。(こちら)https://www.liceubarcelona.cat/canvis-adriana-lecouvreur

2024.6.16 &18はウイーンでHelmut Deutshさんとともに”LIEDER IM PARK”公演を行う予定。

 

2023.12.6

ウイーン歌劇場「トゥーランドット」は明日が初日です。

 

2023.12.5

“Caruso a Monaco.”2023.11.19公演の 評論・記事などを読んで

 

モナコのOpéra de Monte-Carlo主催によるコンサートでした。

 

モンテ・カルロ オペラは現在チェチーリア・バルトリが監督している歌劇場です。コンサートはモナコ公国の建国記念日の記念行事の一つとしておこなわれ、モナコ公国のアルベール2世殿下、シャルレーヌ公妃、ハノーヴァー公妃殿下が臨席された模様(1)。

 

エンリコ・カルーソーは1902年にモンテ・カルロ歌劇場、ミラノ・スカラ座及びROHに出演し国際的な名声を得ました。今回の公演は「モナコのカルーソー」と題され、カルーソーへのオマージュ、また彼とモンテ・カルロ歌劇座との関わり合いを彷彿とさせる(演劇的な)演出となっており、舞台では老イタリア人コンシェルジュが昔の有名なオペラ監督との対話の中で、カルーソの芸術家としてのキャリアを回想する設定になっていたそうです(1,2)。

 

エンリコ・カルーソーは史上最高のテノールと考えられており、その歌唱は現代のテノールのお手本となっています。彼は輝かしく、強く、バリトンのような暗めの声で観衆を魅了していました。今回の公演でそのようなカルーソーの役を演じるのがヨナス・カウフマン。現在のテノールの中でカルーソーを歌い演じるとしたら最適なのはやっぱり彼でしょうか。

 

指揮はアントニオ・パッパーノ。カウフマンは、"Celeste Aïda "(アイーダ)、"E Lucevan le stelle"(トスカ)、"Recitar... Vesti la giubba"(道化師)、"Un di, all'azzurro spazio "(アンドレア・シェニエ)その他、「ジョコンダ」、「ユダヤの女」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」などから有名アリアを歌ったそうです(1,2)。

 

評論家は、「彼の歌には多少のスクラッチがある。しかし彼のレガート、発声の柔軟性、バリトンを思わせるテノールの音色、ニュアンス豊かな歌唱は、熱狂的でエモーショナルだが人間的でもろい英雄像を創り出すのに貢献している。彼の芸術を追求する姿勢が観衆を必然的に熱狂へと導く」 と語っています(1)。

 

1. Connessi all’Opera, 2023.11.22  per Alessandro Mormile

https://www.connessiallopera.it/recensioni/2023/monte-carlo-grimaldi-forum-caruso-a-monaco-con-jonas-kaufmann/?fbclid=IwAR0_uYa0X_3o6wehcz3CRtj5Zt7Zf9s898rwvRQOhAXVjE5MRI53jzTljuA

2. Musicologie, 2023.11.20 par Jean-Luc Vannier

https://www.musicologie.org/23/jonas_kaufmann_honore_caruso.html?fbclid=IwAR2qdJfz2RYZaYVO3SeJAnr29klZZoHqXzOf3sjmcMFIXlerxHh_N0nhMP4

 

(2023.12.4 wrote)

 

2023.12.3

UEFA EURO 2024 決勝トーナメントの組み合わせ抽選会での演奏。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1731029694454083729

 

2023.12.2

NHKからの警告

BSP/BS4K でご覧いただいてきた『プレミアムシアター』は12月から、

NHK BSで月曜午前0時(※日曜深夜)から

NHK BS プレミアム4Kで日曜午後11時20分から放送します。

※NHK BSの開始時間は回によって異なる可能性があります。詳しくは放送予定をご確認ください。

録画予約されている方はご注意ください。

 

2023.12.1

ウイーン歌劇場による“入門マチネー「トゥーランドット」がYoutubeに上がっています。

https://youtu.be/Cx3_HxvavO4?si=-8_-2uvShsx9dsN8

 

指揮者マルコ・アルミリアート、演出家クラウス・グス、トゥーランドットとカラフ役のアスミック・グレゴリアンおよびヨナス・カウフマンの二人が順次語っています。

 

彼らの話を総合すると、今回の「トゥーランドット」はアルファーノの最初の補筆バージョン、すなわち完全版でやるらしいです。その理由として、

 

(1) 今までのバージョンだとフィナーレでトゥーランドットが唐突にカラフを愛するようになってしまいストーリー的に不自然。完全版だとストーリーがより自然になり二人の関係に筋が通る。

 

(2) 音楽的には複雑になる。プッチーニは二人の愛のデュエットをトリスタンとイゾルデのように壮大にしたかった。   

 

アルファーノの完全版----今年の3月に出た「トゥーランドット」CDと同じバージョンではないかなあ・・・違ったらごめんなさい----は今までのバージョンより歌手にとって過酷です。この巨大なオペラの最後の場面ですごい二重唱を歌うのです。私の「鑑賞記:「トゥーランドット」(CD) 2023.3」から一部転載しますと、

 

“今回のアルファーノ補筆部分は更に大変!第3幕最後の部分(DISC2 ⑳ 「神聖なる父上よ」)にも恐ろしく大変そうなユニゾンでの2重唱がありました。”Il suo nome é Amor!” (彼の名は、愛!) と宣言するトゥーランドットとカラフの二人は最後大合唱をバックに ユニゾンで ”Amore!” ”Eternità!” ”Amore!” ”Amore!”と 情熱を込めフォルテシモで歌うのですが、最高音がそれぞれハイA、ハイC、ハイBフラット、ハイBなのです。これがまた輝かしく堂々としていて感動的でした。

 

でもどんな歌手でも疲れてくるオペラの最終場面、しかもこのオペラは大音量で歌うところが多くてもともと大変なのにこのような難かしいフレーズを最後に歌わねばならぬテノールは可愛そう。半音下げもできないし。“

 

追加:この最後のユニゾンを歌わない可能性はあるが、、、

 

2023.11.28

ヨナス・カウフマンは今週12月2日エルプフィルハーモニーで開催されるUEFA EURO 2024 決勝トーナメントの組み合わせ抽選会で歌います。

 

抽選前のコンサートは中央ヨーロッパ時間の17:35から17:55の間、抽選中に中央ヨーロッパ時間の18:00から19:00までのメインイベントの伴奏として生演奏が行われるそうなので、大した時間歌っているわけではなさそうに思われます。

 

演奏はヨナス・カウフマンおよびデヴィッド・ギャレット(バイオリン)、その他です。

 

https://www.uefa.com/returntoplay/news/0287-198f14271d5f-e2fa0afb5a10-1000--classical-music-stars-to-perform-at-uefa-euro-2024-final/?fbclid=IwAR20Ls9aZgy7FQtiASQuoZkW7gbqpcgB8Vi17BDTy_wAR1dgpmC7YA0nyuc

 

2023.11.26

DAS!インタビュー 2023.9.15  (Mediathek 経由では2023.12.15まで聞くことができる)

 

https://youtu.be/STjXg-5NOVw?si=6sl6AzRZHCIOK1s8

 

このインタビューはヨナス・カウフマンがニューヨークでDpooelganger公演(9月22日〜28日)を行う前に収録されました。カウフマンがやっとこさ多剤耐性菌感染から抜け出せた頃です。

 

30分近いインタビューです。

 

ウイーンの宮廷歌手になったしだい、オーストリアの名誉称号についての説明、なぜかデモに関する話、

多剤耐性菌感染・駆除の顛末、昔スカラ座でのコンサートでネッスンドルマの歌詞を間違えたこと、音をムラなく均一に出せるようにするための横隔膜の訓練法、映画音楽に関する話、なぜザルツブルクに住むことにしたのか、、、などなど様々な話題について話しています。興味のある方はこのインタビューを聞いてください。英語訳がついています。(ただしいつまでこの録画を聞けるかどうかはわからない)

 

以前にも何回か当サイトで話題にしていることですが、私が興味を持った話題の一つが多剤耐性菌感染・駆除の顛末を結構詳しく具体的に喋っている部分です。まとめると、

 

「昨年の終わり頃、4回目のコロナ感染をした時から、呼吸困難と肺から出てくるひっきりなしの痰に悩まされていた。何事もうまくゆかなかった(治療はしたが効果はなかったという意味か?)のだが、やっと(確か7月頃です)多剤耐性菌に感染していることがわかり、強力な抗生剤治療を4週間行った。その治療自体はうまくいったのだけれど今度はその治療の副作用で体中の関節や筋肉がリューマチのように痛み、それが治るのに非常に時間がかかった。」

 

しかし抗生剤の治療を始めて「必ずついてまわる咳払いや咳をせずに呼吸ができるようになった。」そうです。また、「現在(インタビューをした当時)まだ指や四肢や爪先がつねられたり痙攣したりするような感じがあるが、元にもどってきている。ありがたいことに肺も治った。」 と語っています。

 

(相当ひどい呼吸困難や咳や痰だったのでしょう。ただし私が10月の「オテロ」公演を聞いた限り、彼はほぼ回復したという感じがします。)

 

彼はこの話題の中で “Gott sei Dank”(やれやれ、ありがたい) を繰り返していますが、宜なるかな。 

 

 

(2023.11.25 wrote)

 

 

2023.11.25

モナコでのコンサートの模様。

https://www.facebook.com/operademontecarlo/posts/917482979743496?ref=embed_post

 

2023.11.23

最後のこのシーンは感動もの。客席で見るより録画で見た方が細かいところまでよくわかります。前に座っている観客の頭にじゃまされない!

https://youtu.be/83crGHpU2SA?si=s2qC6_2XvE9JQR2C

 

2023.11.21

ウイーン歌劇場での「オテロ公演」全幕。私が見た公演と違う回です。

動画は削除されました

 

ついでながらカッシオ役のBekhzod Davronov、久しぶりに歌も演技もうまいカッシオで印象に残りました。昔カウフマンが2004年にオペラ座でデビューした時のカッシオを思い出しました、まあ彼氏の演技はダントツにうまいんですけれど。

https://youtu.be/9WVtUax8q_Y?si=h-y64hp368idkRtk

 

2023.11.12

ヨナス・カウフマンのこれからの予定、11月19日

モナコでの “Caruso a Monaco.” 偉大な歌手に捧げる賛辞 。

指揮: Antonio Pappano. 演出:Davide Livermore 

 

ウイーン歌劇場でのトゥーランドット、 新演出 、12月7日より、6公演全て完売。

話題のAsmik Grigoriann主役、Jonas Kaufmann カラフ

指揮:Marco Armiliato、演出:Glaus Guth、

https://publish.twitter.com/?query=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Ftenorkaufmann%2Fstatus%2F1722994031574048829&widget=Tweet

 

2023.11.10

「オテロ」ウイーン歌劇場 評論を読んで。

 

ううむ今回ヨナス・カウフマンの声に関する評価は、鑑賞記に書いた私の感想が最も辛めで、新聞・ネット上の評論で彼の歌唱は非常に良い評価です。

 

例えば評論でのタイトルだけをみても、

「ヨナス・カウフマン:偉大なる歌唱と迫力ある演技でロールデビュー」(彼はオテロを何回か歌っていますが、ウイーンでは初めて)(1)、

「オテロを演じるヨナス・カウフマン黄金の声で激怒」(2) など。

 

私が数編読んだ限り、声が良くないというような評論は全くありませんでした。むしろ、

 

「難易度の高いオテロ最初の場面 “Esultate!”を彼は上手にこなしていた。その後も彼は自分のペースを保ち立派で信頼できる公演を行った。…… 第2、3幕、オテロの重要なモノログを確実かつニュアンスに富む心地よいレガートさで歌っていた」(3)。

 

「彼は自らの声と演技を最も効果的に活かす技を心得ているばかりでなく自らの可能性の限界をよく知っている。それが彼の利点である。彼が、彼の演じるほぼ全ての役 (の性格) を再構築し、しばしば新たなるキャラクターを創出さえするのはおそらくその利点の故だろう。カウフマンのオテロの場合、新たに創出されたキャラクターとは、不安感と未だ克服することができない潜在的な劣等感とが相まったオテロの脆弱さであり、カウフマンは心理学的に注意深くオテロを表現している。」(1)。

 

と、絶賛とは言わないまでも大褒め状態です。

 

Ludovic Téziersは読んだ全ての評論で大絶賛。第2幕のオテロとの復讐の二重唱は「この夜のハイライトだった。二人の声は響き渡り、滑らかにスリリングに混じり合った。」(3)と書かれています。Rachel Willis-Sörensen も非常に評判が良い。

 

またそれ以外の脇役陣、例えばカッシオを演じたウズベキスタン人のテノールBekhzod Davronovは特に注目されていますし、エミリア役のSzilvia Vörös、ロデリーゴ役Ted Black、モンターノ役ブラジル出身のバリトン歌手Leonardo Neivaなども好評で、全体にレベルの高い良い公演であったとの評価がされています。

 

1. Online Merker 2023.10.26 von Manfred A Schmid  

2. Der Standard 2023.10.26 von Christoph Irrgeher  

3. Bachtrack 2023.10.26 by Ako Imamura  

 

2023.11.4

ROHの2023/24シネマ日本上映予定が発表されました。ヨナス・カウフマン主演の「アンドレア・シェニエ」は2024年9月20日(金)より1週間。詳細はこちら

 

出演:Jonas Kaufmann, Sondra Radvanovsky, Carlos Alvarez、指揮:Antonio Pappano, 演出:David McVicar

ROH音楽監督してのAntonio Pappano最後のステージ。

 

 

2023.10.29

★ウイーン 歌劇場「オテロ」

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1718217198181761417

 

★ウイーンから帰国しました。鑑賞したオペラは以下。後日鑑賞記をアップしようと思います。

 

「三部作」 指揮 Philippe Jordan, 

外套: Leonardo Neiva (Michael Volleの代役), Anja Kampe, Joshua Guerrero 

修道女アンジェリカ: Elenora Buratto, Michaelea Schuster

ジャンニ・スキッキ: Ambrogio Maestri、Michaelea Schuster, Bogdan Volkov

 

「影のない女」 指揮 Christian Thielemann

Andreas Schager, Elza van den Heever, Tanja Ariane Baumgartner, Tomasz Konieczny (Michael Volleの代役), Elena Pankratova

 

「オテロ」  指揮 Adrian Noble

Jonas Kaufman, Ludovic Tezier, Bekhzod Davronov, Rachel Willis-Sørensen

 

「愛の妙薬」 指揮 Evelino Pidò

Kristina Mkhitaryan, Bogdan Volkov, Stefan Astakhov, Bryn Terfel

 

5年ぶりのウイーンでした。コロナの前後を比較して気がついたのは、

・歌劇場のチケット売り場が歌劇場の内部に変更されていた。

・今回の4公演はすべて完売又はほぼ完売状態。

・日本語字幕が減った。ちなみに私が見た4公演で字幕が付いたのは「愛の妙薬」のみ。

・ケルントナー通り。以前は通りを席巻していた中国人系の団体旅行が激減し、変わりにヨーロッパ系の団体旅行者で溢れかえっていた。

・東京からウイーンへの直行飛行機のルート。ユーラシア大陸の中央草原地帯を通り、黒海近辺はトルコ北部の海岸線に張り付くが如くの運行。

 

2023.10.17

ブダペストでのコンサートの一部を観ることができます。「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より"Morgenlich leuchtend im rosigen Schein"および「道化師」から"Vesti la giubba"。こちらより。

 

2023.10.15

ブダペストでのコンサートは本日。

 

ヴェルディ(「運命の力」より "La vita è inferno"、「ジョコンダ」より "Cielo e mar"、「道化師」から"Vesti la giubba")とワーグナー(「ワルキューレ」より"Ein Schwert verhieß mir der Vater"、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より"Morgenlich leuchtend im rosigen Schein"、「ローエングリン」より"In fernem Land, unnahbar euren Schritten")を歌う予定です。

 

2023.10.11

あんれまあ!!11日開催予定だったギザピラミッド前で行われるコンサートは安全上の理由でキャンセルです。確かに危ないです。イスラエルに近いですから。残念でした。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=891607172335096&set=a.272268310935655

 

2023.10.9

ギザピラミッド前で行われるコンサートは11日です。共演はMaria Agresta, Fatma Said。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1711020633599910270

 

2023.9.29

New Yorkで行われた「Doppelganger」公演に関して

 

今回の「Doppelganger」公演は「クラウス・グスによるシューベルト作曲『白鳥の歌』の再構築作品である!」と言われてみたもののそれは具体的にどのようなものかiltrovatoreは「???」状態でした。出てきた評論を読み「大体こんなもんだったんでしょう」という私の想像で以下の記事を書いています。もし実際と異なっているところがありましたらご指摘ください。

 

「白鳥の歌」はシューベルト自身が編集した歌曲集ではありません。彼の死後遺作を友人や出版社がまとめたもので、収められた歌曲の間に連続性はありません。

 

クラウス・グスはヨナス・カウフマンとヘルムート・ドイチェによる演奏を中心として「白鳥の歌」を分解統合し直し「ドッペルゲンガー」という演劇作品を作り上げました。

 

いくつかの評論を総合すると、今回の公演はカウフマンとドイチェさんのリートリサイタルとは言えず、「白鳥の歌」の各曲をグスの戦争のイメージに載せ、光、音、映像で表現した音楽付き演劇作品という感じがします。ちなみに「ドッペルゲンガー」とは「白鳥の歌」に収められている歌曲のタイトルの一つです。

 

実際の公演内容をみると、設定は第一次世界大戦の軍病院の中。カウフマンは軍病院に収容されている瀕死の兵士。ホールには62の病床が並べられ、その真ん中にピアノがあります。カウフマン演じる兵士はドイツの作曲家マティス・ニッチェの不快な電子音楽が挿入される中、人生の最後の1時間を思い出(「白鳥の歌」に収められた歌曲)に浸って過ごす。という設定になっています。(1)

 

公演中は「看護婦らが歩き回り、映像で幻覚のような紙吹雪の嵐を投影し」(1)「最後は彼(カウフマン)と不気味なほど自分に似た人物(Der Doppelgänger)に出会う」(3)そうです。

 

会場が広いためカウフマンの声は多少増幅されていたようですが、「ピアニシモからフォルテッシモまでを操りながら、詩的なフレーズを見事に歌いこなしていた。・・・ 期待通り、このテノールのスターパワーは会場を包み込むばかりでなく公演を推し進めていた。」(1)。

 

またThe Financial Timesは「驚くべき演劇的クーデターだ......(カウフマンの)燻銀のようなテノールは強力に、力強い音の奔流を放つ」(2)とか言っておられますし、「カウフマンはこのようなプロジェクトの理想的な主役であり、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ以来のリートの偉大な解釈者の一人である。」(3)とまで書かれております。が、、、

 

もちろんこのような実験的な公演には批判もあり、

 

「またカウフマンのいないMETシーズンがやってきた。ああ、音楽好きはどうしたらいいんだ?・・・(この公演の)大半は、カウフマンの声楽の腕前を披露するものでも、シューベルトの作曲家としての芸術を披露するものでもなかった。・・・この作品の教訓は何だったんだ?「戦争は地獄」? 観客がヨナス・カウフマンをニューヨークに呼び戻そうとして、プレゼンターが彼に白紙委任をしたのか。どっちにしても許せない。」(4)という意見もあります。

 

ともあれ、Theatermania のZachary Stewartさんは、「『ドッペルゲンガー』は、壮大なスケールの素晴らしい実験演劇である。クラシック音楽の純粋主義者は、この目的のために書かれたわけではない歌曲集に物語を重ねることに反発するかもしれないが、グスはシューベルトの歌曲の演劇的な可能性と、それらが表現する普遍的な感情をスリリングに明らかにする。今、ニューヨークでこのような公演は他にない。」(3)と、まとめておられます。

 

余計なことですが、音楽重視で演劇(特にとんがった演劇)に興味のないiltrovatoreは(4)の筆者 Richard Sasanowさんに共感する部分が多いです(笑)。

 

1. New York Classical Review 2023.9.23 by David Wright

https://newyorkclassicalreview.com/2023/09/kaufmann-meets-schubert-dancers-and-electronics-in-a-theatrical-doppelganger/

2. The Financial Times、 Park Avenue Armoryからの引用。

https://www.armoryonpark.org/programs_events/detail/2023_doppelganger

3. Theatermania 2023.9.25 by Zachary Stewart

https://www.theatermania.com/news/review-in-doppelganger-the-specter-of-war-haunts-opera-star-jonas-kaufmann_1715839/

4. Broadway World  2023.9.25 By Richard Sasanow

https://www.broadwayworld.com/bwwopera/article/Review-Jonas-Kaufmann-Returns-to-New-York-in-Anxious-and-Heavy-DOPPELGANGER-20230925

 

追記 2023.9.29

この記事を掲載した後でOperawireにこの公演の批評が出ているのに気づきました(Operawire  2023.9.28 By David Salazar)。いつも高レベルの批評を展開するDavid Salazarさんによる非常〜〜に長い評論ですが、この公演の模様を詳細に、明快に、客観的に書いておられます。

 

その中でSalazarさんは「私はこの公演が街の反対側にある別の会場(METのこと)でも大成功しただろうと思わずにはいられなかった。・・・(METが)最近「現代作品」へ軸足を移していることを考えればオペラ体験の幅を広げる試みをしてもいいのではないか。・・・現在のMETの指導者がMETの舞台に関し、より柔軟なアプローチをとることができれば実現できるだろう。または新たなリーダーシップが必要かもしれない。」と述べておられます。

https://operawire.com/park-avenue-armory-2023-24-review-doppelganger/

 

2023.9.27

★ 英国ロイヤルオペラ シネマ2023/24日本公開決定です。

演目は「ラインの黄金」、「蝶々夫人」、「カルメン」、「アンドレア・シェニエ」です。(バレエ省く)

「愛の妙薬」と「ルサルカ」は日本では公開されません。詳しくは「海外歌劇場シネマ&ストリーミング予定」のROH項を参照してください。

 

「ラインの黄金」はBarrie Koskyによる新演出で評判が良い。「蝶々夫人」はAsmic GrigorianとJoshua Guerrero主演、この二人は良いです。「カルメン」は注目の若手メゾソプラノAigul AkhmetshnaとPiotr Beczala、新演出となり評判の悪い旧演出はさりげなく消えました。「アンドレア・シェニエ」はJonas Kaufmann, Sondra Radvanovsky, Carlos Alvarezと一流キャスト。

 

★ “Doppelganger”は今日と明日で終了。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1706677671667675544

 

 

2023.9.22

本日からNYのPark Avenue Armoryで ヨナス・カウフマン&クラウス・グスによる“Doppelganger”が始まります。

https://twitter.com/nytimesarts/status/1704555755947303369

 

2023.9.19

最近のインタビュー記事を読んで

 

カウフマンが映画音楽やミュージカルを歌うCD ”The sound of movies”が発売になりました。それに伴いいくつかのインタビュー記事や評論がでています。このアルバムは芸術性がどーのこーの、オペラ歌手がこの様な音楽を歌うなんて、等と文句を付けるより楽しんで聴いていればいいんじゃないかと思います。

 

と言うことで、インタビュー記事の中でCD以外の話題で私が興味を覚えた話題を眺めてみます。

 

一つ目はErl音楽祭の芸術監督に関して。

 

彼は常々オペラのあり方、とりわけへんてこで音楽を無視した演出を批判しており、その批判は私のサイトで何回も紹介しております。彼は「そのような演出は観客を喜ばす娯楽要素を無視しており間違っている」(1) と考えていて、そのような風潮の演出を変えたいと考えているようです。

 

また「ザルツブルク音楽祭と競うつもりはない、人口8000人ほどの小さな街で開催されるErl音楽祭は観客をショーに引きこみ満足して家に帰って貰うのが目的で、『あれは…面白かったけれど二度といかない』とならない様にしたい」(1)、と言っています。

 

2つめは彼の体調に関して。これも当サイトの「ニュース」ページでたびたび取り上げていますが、今回は詳しく説明しており、

 

「Covidに関連した感染により半年近くひどい咳に苦しんでいた。…公演をいくつかキャンセルし、海辺で療養し大分良くなったが完全には回復しなかった。…6月の終わりから7月の始めにかけて、肺に多剤耐性菌が発見され抗生物質の長期投与治療をするしかなかった。この治療は効果があったがひどい副作用があり、まだ100%の回復はしていない。…しかしずっと良くなった。」(1) そうです。

 

3つめは若いスターテノールについて。

 

このインタビューはRadio Franceが行ったため、フランス人のスターに着目しています。カウフマンは「若いスターは絶対必要だ!」と述べ更にBenjamin Bernheimに関し、「フランスオペラは素晴らしいしイタリアオペラも上手い、ただし典型的なイタリアンテノールとは言わない。しかし将来彼が私の批評が間違っていたと証明してくれるでしょう。私は批判しているのではない、彼の声はフランス的で非常に美しい」(1) と言っています。

 

1.Radio France 2023.9.14 par Louis-Valentin Lopez、 Jonas Kaufmann : "L'opéra a toujours survécu"

 

https://www.radiofrance.fr/francemusique/jonas-kaufmann-l-opera-a-toujours-survecu-9570280

 

 

2023.9.7

ウイーン歌劇場のストリーミングが始まりました。詳しくは海外歌劇場シネマ&ストリーミング予定、ウイーン歌劇場の項を参照してください 

 

2023.9.6

ZDFが放送したArena di Veronaでの公演(縮小版)はこちら。見るならお早めに。

https://youtu.be/jWTltKbUp5o?si=rV5HzozyqylMrCup

 

2023.9.5

Arena di Veronaでの公演

https://youtu.be/9mM834k7qvo?si=g9ATN1rr4sxk5nkR

https://youtu.be/9yfl9LugIMM?si=ajHe7Cf9UhAOBZSy

 

 

2023.9.5

Arena di Veronaでの公演

https://youtu.be/9yfl9LugIMM?si=ajHe7Cf9UhAOBZSy

https://youtu.be/9mM834k7qvo?si=g9ATN1rr4sxk5nkR

 

2023.8.26

Teatro di San Carloはエジプトのギザの大ピラミッドで公演をするそうです。この’素晴らしい’公演はギザの大ピラミッドで催された壮大なイタリア公演を復活させるためだそうで、、、なんでもイタリアとエジプトの観光および経済関係の強化を目指したものらしい。

 

というわけで「ドレスコード:正装(御婦人は履き慣れた靴をお忘れなく)」、というこの公演で歌うのは

Jonas Kaufmann, Maria Agrestaを含めイタリア、エジプトの歌手たち。2023年10月11日です。

 

2023.8.24

Arena di Veronaでの公演風景(抜粋ですね)

https://www.operaonvideo.com/an-evening-with-jonas-kaufmann-arena-di-verona-2023-ludovic-tezier-sonya-yoncheva/

トスカより「星は光りぬ」 カウフマン すいません間違えた!「妙なる調和」ですね

オテロ第1幕最後のオテロとデズデモナの二重唱  カウフマンとヨンチェバ

アンドレアシェニア終幕のシェニエとマッダレーナの二重唱 カウフマンとヨンチェバ

椿姫第1幕、ヴィオレッタとアルフレードの二重唱 カウフマンとヨンチェバ

オテロ第2幕イヤーゴの「クレド」 テジエ

 

最初の「妙なる調和」では途中ギクシャクしかった部分が2,3箇所あり、いつもは一息で歌いきるところを途中で息継ぎしていました(1箇所)。しかし動画で聴く限り全体としては良かったのではないか。まだ完全復帰ではいないが、だいぶ回復してきているなあ、という気がします。

 

2023.8.23

Arena di Veronaでの公演風景-2

この公演は録画され9月にブロードキャストされるそうですが、日本では見られないかも。BSプレミアムで放送などされないかな。 https://www.instagram.com/p/CwQRWlsLDIQ/?img_index=1

 

Arena di Veronaでの公演風景

https://youtu.be/T1uQ-DpS_NE

 

2023.8.20

本日Arena di Veronaでコンサート。ヨンチェヴァとテジエとともにオペラ、オペレッタ、ミュージカルシネマからのアリア等を歌います。

https://www.instagram.com/p/CwF_I1Fot-L/

 

2023.8.19

オペラ・オーストラリア「ジョコンダ」評論その他

 

昨年の終わり(?)から本年7月位までヨナス・カウフマンはずっと不調でキャンセルも多かったです。7月の中旬、彼はSNSに声明を出しました。詳しくは本サイト古いニュース倉庫にある7月14日付記事をご参照ください。

 

それによると、「ここ数カ月の間、演奏中の咳と多量の粘液に悩まされていた。最近その病状が多剤耐性菌の感染によるものだと判明し、治療そのものはうまく行った。しかし今度は薬の副作用がひどく歌えなくなった」 ということでした。

 

7月のほとんどの公演をキャンセルしたため 「ヨーロッパから遠く離れたオーストラリア、しかも今は冬。体調不良で回復待ちの彼が来豪して「ジョコンダ」を歌うのだろうか?」という不安がありました。が、ファンにとってはありがたいことに彼は公演をキャンセルせずに歌ってくれました。

 

公演中頻繁に起きる咳や痰は喉に大きな負担をかけ体力を相当消耗させるものですし抗生物質の副作用も厄介ですので、iltrovatoreとしてはもう少し長めに休養し十分に体力を回復させたほうが良かったのではとも思うのですが、ともあれ観客の前で歌えるくらいお元気になったようで良かったです。

 

今回「ジョコンダ」で彼は初ロール、エンツィオを歌いました。いくつかの評論によると、

 

「最初の一声で彼のスケールの大きさを示している。息を飲むようなニュアンスに満ち、知的なフレージング、驚くほどキャラクターの心に迫る。・・・カウフマンは、ありがたいことにその公演を成功させ、満席に近い聴衆に彼の暖かく、余韻のあるカリスマ的なテノールで報いた。」(1)。

 

「彼の調子はいまいちだったが第2幕のアリア「Cielo e mar」は魅力的で、彼がこのキャラクターの可能性を探っている姿は魅力的だった」(2)。

 

「この公演で歌手は一様に最高だった、このような素晴らしい公演の後どこから評論を始めよう?・・・カウフマンの歌唱は抑制されている。・・・ しかし彼の「Cielo e mar」は彼らしく繊細に歌われ、コレルリ、ベルゴンツィ、パヴァロッティで知られるような爆発的なフィニッシュではなかった」(3)。

 

などカウフマンはまだ完璧には回復しておらず用心深く歌っていたように私には感じられますが、全体として彼の弱音を駆使した柔らかい歌唱、芸術性に対する評価は非常に高かったです。

 

今回の公演で劇賛されていたのはジョコンダ役、サイオア・エルナンデスとバルバナ役、リュドヴィック・テジエ。特にエルナンデスです。

 

エルナンデスは参考にした評論全てで素晴らしく高い評価を受けています。「エルナンデスは惜しみなく自らを捧げ、あらゆるレベルで感動を与え、偉大なマリア・カラスが数十年前にその名を刻んだ役を見事にマスターした(1)」。等。

 

またテジエは傑出して素晴らしく、「テジエのレガートな歌い方と、燃え上がるような音色が最も威力を発揮し、この種の名人芸を再び聴くには、長い間待たなければならないかもしれない」(3)。と言われていました。

 

今回の公演はシドニー・オペラハウス50周年記念の一環として、幕間にシドニー湾に花火がうちあげられました。しかしこの花火も「コンサートホール内の花火(のような公演)には敵わなかった」(2) ようです。

 

1. La Gioconda in Concert、シドニー・オペラハウス、 Arts hub、2023.8.11 by Paul Selar

https://www.artshub.com.au/news/reviews/opera-review-la-gioconda-in-concert-sydney-opera-house-2656121/

2. La Gioconda (Opera Australia)、Limelight、2023.8.10 by Deborah Jones

https://limelightmagazine.com.au/reviews/la-gioconda-opera-australia/

3.La Gioconda、Australian Book Review 2023.8.11 by Peter Rose     

https://www.australianbookreview.com.au/arts-update/101-arts-update/10677-la-gioconda-a-memorable-performance-of-ponchielli-s-opera-by-peter-rose

 (2023. 8.17 wrote)

 

2023.8.13

オーストラリアでの公演を終え、次は8月20日のArena di Veronaです。まあ、なんというか、お忙しい方で。

https://www.facebook.com/watch?v=1042874247141147

 

2023.8.10

オペラオーストラリア創立50周年記念花火ですね。病み上がりJonas Kaufmann、とりあえずちゃんと歌えてよかったです。

https://twitter.com/OperaChaser/status/1689285427067322368

 

2023.8.9

“La Gioconda” Jonas KaufmannとLudovic Tézier の二重唱   https://youtu.be/JzM0-ElJ-Ic

 

しかし何と言ってもこのオペラで最も有名なのはバレエ音楽「時の踊り」   https://youtu.be/YmD5ph20CEg

 

2023.8.8

明日が初日

 

2023.8.5

ヨナス・カウフマンがシドニーに到着し、リハーサルを始めたようです。一応回復なさったのかな。下のインタビューでは「ジョコンダ」の説明をしています。

https://www.facebook.com/OperaAustralia/videos/1719093351851280

 

2023.8.2

本年1月ウイーン歌劇場での「アイーダ」全曲がYOUTUBEに上がりました。Anna Netrebko, Jonas Kaufmann, Elina Garanca, Luca Salsi, Alexander Vinogradov という豪華なメンバー。もっともカウフマンこの頃から調子が悪かったみたいですけど。以前見逃した方はどうぞ。 https://youtu.be/rinNl3YvCoA

 

2023.8.1

ROHでの「ウェルテル」リハーサル公演をバックにしてアントニオ・パッパーノの業績を称える短いクリップです。残念ながらカウフマンは公演途中で役をキャンセルしてしまいましたが、この動画の中で歌っているのをいくらか見ることができます。https://youtu.be/CAQIGV8ZOcM

 

 2023.7.30

METライブビューイング「東劇アンコール上映2023」が発表されました。詳細はこちら

https://www.shochiku.co.jp/met/news/5334/

 

カウフマンの出演作品は「パルシファル」12−13シーズンです。

指揮:ダニエレ・ガッティ

演出:フランソワ・ジラール

出演:ヨナス・カウフマン、ルネ・パーペ、ペーター・マッテイ

上映日:9/9(土)10:30、9/13(水)16:10、9/17(日)16:10、9/26(火)10:30 https://www.shochiku.co.jp/met/news/5334/

 

なお、なんば(なんばパークスシネマ)、神戸(kino cinéma神戸国際)、名古屋(ミッドランドスクエアシネマ)でもアンコール上映があります。

カウフマン出演の「パルジファル」の上映日は9/15〜9/17

詳細はこちら https://www.shochiku.co.jp/met/news/5394/

 

2023.7.29

最近のヨナス・カウフマンに関するニュース、インタビューから

 

★ ヨナス・カウフマンは2024年9月からチロリアン・フェスティバル・Erl の芸術監督に就任します。iltrovatoreはこの音楽祭の存在すら知らなかったのですが、調べたところによると1998年から始まったこの音楽祭は毎年夏季と冬季に開催され、オペラ、コンサート、リサイタル、室内楽等のイベントが行われています(1)。

 

2023年5月芸術監督のベルント・レーベが2024年の夏シーズン終了をもって音楽祭を去ることが発表され、2023年6月初旬ヨナス・カウフマンが2024年9月からの後任として発表されました、任期6年です(1)。

 

42人以上の応募者の中から選ばれたカウフマンは、このフェスティバルの新しい時代を切り開くことを期待されているらしい(2)。

 

カウフマンによると、彼の新しい仕事は「決して歌手の早期引退に向けた第一歩」ではない。引退すべきとは思っていませんし、そうしたいとも思っていません(2)、と答えています。一方、彼はこの新たな仕事に対する情熱とアイデアを持っているようです(2)。

 

★ ヨナス・カウフマンは今年5月フランクフルトでのコンサートに際してインタビューを受けています。その内容でiltrovatoreが気がついた点をいくつかあげると、

 

1.歌のサイタルで曲と曲との間に観客が拍手をすることに関して。できるなら最後に拍手してくれれば嬉しい。

 

2.オペラ舞台の上でのアンコールについて。めったにないことで拍手が続いてどうしようも無ければ歌うが、アリアを繰り返すのは楽ではない。

 

3.オペラの演出に関して。ディレクターが音楽の力を信頼していない場合演出はむしろじゃまになる。観客が退屈しないようにと演出家が音楽とは別のサイドストーリーを作ると、観客が音楽のパワーを受け取ることができず(むしろ)退屈する。どうしようもない。

 

4.ハイCについて。歌手はキャラクターを描き出ださねばならない。高音を出すこと(彼は昔からサーカスと言ってますね)が問題ではない。ハイCは音楽の中でしっかりとした意味を持って歌われねばならない。観客は出されたハイCが本当にハイCだったかどうだかなどわからないです。

 

その他リサイタルとオペラ舞台の違い、声の管理、バリトンへの転向(はない)、など色々と喋っています。

 

上の1,3,4は以前のインタビューで何回も喋っている内容で特に目新しくはないです。この記事に興味のある方は元の記事(3)をご参照ください。

 

1.”Tyrolean Festival Erl”, Wiki, This page was last edited on June 2, 2023 at 12:35 p.m.

https://de.wikipedia.org/wiki/Tiroler_Festspiele_Erl

2. Press Conference Tyrolean Festival ERL 2023.6.2  https://events.streaming.at/20230602

3. Tenor Jonas Kaufmann: "A high C cannot be an end in itself"  Frankfurter Rundschau  2023.5.18  von Judith von Sternburg

https://www.fr.de/kultur/musik/tenor-jonas-kaufmann-ein-hohes-kann-kein-selbstzweck-sein-92286639.html?fbclid=IwAR3VgMvJPBlNgCHvLouQ9t6_cHTjIVuZmuA2ZnkX6lrM8B24HmUZz1Dtdzo

 

2023.7.24

バイエルン歌劇場で開催される予定だったカウフマンのリートリサイタルは2024年7月11日に延期されました。本年7月25日の歌曲リサイタルはピョートル・ベチャワが代わりに歌います。

 

カウフマンからのコメントとして、「声は問題ないのですが、抗生物質の強い後遺症から体がまだ回復しておらず休養が必要です。残念ながらバイエルン歌劇場でのリサイタルは来年に延期せざるをえません。」

ということです。

https://twitter.com/bay_staatsoper/status/1683441049354551300

 

2023.7.20

Regensburgにおける2023.7. 21のコンサートはキャンセルされました。

 

2023.7.19

ベルリンWaldbuhneでのコンサートについて

 

今年の初めころから不調が続くヨナス・カウフマンはつい最近FBに、「私は多剤耐性菌に感染していると診断された。そして治療による副作用のために現在歌えなくなっている。そのため健康体に戻るまで休業します。」と発表しました。(2023.7.14付のニュースを参照ください)

 

体調不良の合間、幸運にも歌うことのできたWaldbuhneでのコンサートについての評論が出ています。

 

このコンサートは元々2021年に予定されていたのですが、コロナ流行により2022年に延期され、更に延期されてやっと今年開催されることになったのです。

 

今回はJochen Riederの指揮、ベルリンシンフォニーオーケストラによる演奏の元、時々共演しているソプラノのRachel Willis-Sørensenと一緒にオペラやオペレッタの有名なアリア等を歌いました。

 

当日は雷雨と厳しい暑さが続くと予想されていたのですが(1)、実際は晴れ渡り野外公演には最適な気候だったようです。

 

カウフマンの最初のアリアは「道化師」からカニオのプロローグ「ごめんください、皆様方」(Si puo? Si puo?)でした。評論家は「このプロローグでカウフマンは聴衆を魅了する。この役はバリトン用に書かれたものだが、カウフマンは見事にこなしている(1)」、「このプロローグはヨナス・カウフマンのために作られたようなもので、彼の声の暖かくふくよかな低音域がよく響いた。」とか(2)、などと評価されていました。

 

最も歌った直後カウフマンは「自分は声域を変えるわけではなく、この曲が気に入ったので歌うことにした。」と弁解していたそうです(1)。そういえば昨年?くらいから彼はコンサートでこの曲を歌っていますね (しかも毎度同じ弁解をしている、、、)。

 

その後の彼のアリアも私が動画を観た限り(ニュース2023.7.13にこの動画があります) カウフマンは好調でなかなかの歌いぶりだったように思います。もちろん評論家も、「ヨナス・カウフマンは、その技量でグランド・オペラへの情熱の火花を散らすことができるのだ。」(1)などと評価していました。

 

またRachel Willis-Sørensenも柔らかくふくよかな歌いぶりで評判も上々。二重唱も息が合って絶妙だったようで聴衆も評論家たちも満足な夜だったようです(1,2)。

 

ただこのコンサートの動画を見る限り、カウフマンもソレンセンもダンスの才能はあまりないように見えます(笑)。

 

(1) Tagesspiegel 2023.7.9 von Justus Jansen

https://www.tagesspiegel.de/kultur/jonas-kaufmann-in-der-waldbuhne-euch-ist-mein-ganz-herz-10116607.html

(2) Berliner Morgenpost  2023.7.9 von Mario Jelix Vogt

https://www.morgenpost.de/kultur/article238900799/jonas-kaufmann-waldbuehne-berlin-konzert-2023.html

 

 

2023.7.14

あららら、ヨナス・カウフマンは7月14日のパリでのコンサートと7月17日のコンサート形式のオテロをキャンセルしました。Waldbühneでのコンサートでは歌いましたが多分まだ不調の波から回復できて無いのでしょうね。

 

カウフマンのFBに載せられた声明の主な部分、

「数カ月間演奏中の咳と過剰な粘液に悩まされてきました。この粘液性の分泌物はイライラするし歌っている時の呼吸筋の疲労につながりました。色々な対策を講じましたがうまくゆかず何回もキャンセルを繰り返すことになりました。

 

先週私は多剤耐性菌に感染していると診断され多量の抗生物質を投与されました。飲み始めて最初のコンサート(ワルトビューネ)は非常にうまくいったのですが、それ以降副作用がひどくなって歌えなくなってしまいました。

 

そのため治療中は歌うことができずパリの2つのコンサートをキャンセルしなければならないのは非常に残念です。 しかし最終的にこのしつこい問題の原因がわかったことは嬉しいです。公演をキャンセルするのは残念ですが、今この感染に対処し完全な健康体に戻るためには、ただただ体を休めなくてはなりません。」

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1679520746068901895/photo/1

 

2023.7.13

2023.7.8のベルリンWaldbühneでのコンサート。Rachel Willis-Sørensenとともに。

オペラとオペレッタの夕べでした。

 

https://youtu.be/GTJ5d4j4lhI

 

2023.7.10

 Waldbühneのコンサートが終わり今度はパリ。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=804824121015685&set=a.209465450551558

 

2023.7.7

ヨナス・カウフマンの夏公演。相変わらず混み混みのスケジュールですなあ。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1676952563386839043

 

2023.7.5

ヨナス・カウフマンが出演するパリ祭コンサート2023がBSプレミアムで放送されます。海外歌劇場シネマストリーミング予定のページにも追記しておきました。

 

8月27日(日) 

◇パリ祭コンサート2023  

「ポーギーとベス」から「サマータイム」、「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」ほか

エルモネラ・ヤオ、ヨナス・カウフマン、ダニール・トリフォノフ、ヴィルデ・フラング、トランペット:ウィントン・マルサリス ほか

合唱:フランス放送合唱団

管弦楽:フランス国立管弦楽団

指揮:クリスティアン・マチェラル      

収録:2023年7月14日 シャン・ド・マルス公園広場(パリ)

 

2023.7.1

カウフマンは1及び4日の公演をキャンセルしました。代役は1日Francesco Demuro、4日Ioan Hotea です。

 

2023.6.28

ROHで公演中の「ウェルテル」、28日カウフマンはキャンセルで代役はフローレスになりました。今回カウフマンはずっと絶不調だったようなのでキャンセルしてくれて個人的にはホッとしました。その後2公演のキャスト表にはまだカウフマンの名前が出ていますが、さてどうなるか。

 

2023.6.27

2017年バイエルン歌劇場で上演された「アンドレア・シェニエ」のDVD/BLがBavarian State Opera Labelから8月4日に発売されます。最後ギロチンにかかったシェニエ(カウフマン)の首が民衆にさらされる演出の舞台だと思います。

 

 

2023.6.22

ヨナス・カウフマンが9月15日新しくアルバムを出します。“The Sound of Movies”というタイトルで映画音楽、例えばWest Side Story, Gladiator, Cinema Paradiso, Singin’ in the Rain, Once Upon a Time in Americaなどが収められているようです。このタイトルで来年2月にコンサートツアーも予定されています。

 

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1671513429826322435

 

2023.6.21

ROHの「ウェルテル」が始まりました。

https://twitter.com/RoyalOperaHouse/status/1671203069697175571

 

2023.6.17

MET ビューイング 2023/24シーズンの日本上映日程が出ています。海外歌劇場シネマ・ストリーミングのページに追加しておきました。

 

2023.6.14

ミラノスカラ座 「アンドレア・シェニエ」評論をよんで。

 

今回の「アンドレア・シェニエ」公演でのカウフマンの出演は最後の2回だけ。ちなみにカウフマンが出た公演は2回とも完売していたそうです(1)。評論もあまり出ていませんが、見た限りでは好評でした。

 

カウフマンに対しては(評価がマンネリ化しているようにも思えるが) 「暗めの声、輝かしい高音、響き渡る中低音域、ハンサムでエレガントなステージでの存在感、上手い演技 」(1)、また「フレージングの音色を少しずつ変えながらシェニエの人間性を表現する、誠に偉大な芸術」(2)、とか評されていました。

 

マッダレーナ役のソーニャ・ヨンチェヴァも (いつもながら) 随分褒められていました。

 

私が興味を持ったのはジェラード役のアマルトゥシュヴィン・エンクバト(Amartushvin Enkhbat)です。モンゴル人というのもオペラ界では珍しいけれど、声の素晴らしさで最近注目の的となっているバリトンです。ちなみに彼氏は今年9月に来日するローマ歌劇場の「椿姫」でパパジェルモンを歌う予定です。

 

彼の評価は「声が大きく魅力的な声だが、声だけだ。(だけ、という言葉が太文字で強調されている)」という評価もありましたが(3)、「まろやかでビロードのような声、声量がありクリアなディクション、完璧なテクニック」 (1)、「暗いが決して硬直しない音色、見事な響き」(2)とか評されています。

 

1. Connect to the Opera 2023.5.28 

https://www.connessiallopera.it/recensioni/2023/milano-teatro-alla-scala-andrea-chenier-con-jonas-kaufmann/

2. Opera Online 2023.5.24

https://www.opera-online.com/fr/columns/alainduault/le-point-de-vue-dalain-duault-jonas-kaufmann-sonya-yoncheva-un-andrea-chenier-de-luxe-a-la-scala 

3.  BK-Klassik 2023.5.26

https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/kritik-jonas-kaufmann-an-mailaender-scala-100.html

 

2023.6.9

以下はROHで今月上演される「ウェルテル」の”Insights” 動画です。カウフマンは他のソリストとともに27:47位から出演して「ウェルテル」のキャラクター、音楽の特徴、パッパーノの指導について話しています。カウフマン以外のソリストは皆若手でさほどお話できないだろうとは思われますが、予想通りカウフマンは喋りまくってます。

https://www.youtube.com/live/RvEXThTMrNI?feature=share

 

 

2023.6.7

ROHより2023/24シーズンのシネマ予定が出ています。日本での上演日程は未定。日本で見られるオペラは4演目(ラインの黄金、蝶々夫人、カルメン:ありがたいことに新演出やれやれ、アンドレア・シェニエ)。「アンドレア・シェニエ」はヨナス・カウフマン、サンドラ・ラドヴァノフスキー、カルロス・アルヴァレスが出演します。

 

詳しくは本サイト「海外歌劇場のシネマ・・・」ページの中の「シネマ:ROH」の項を見てください。

 

2023.6.3

ヨナス・カウフマンはオーストリアのErlフェスティバルのインテンダント(監督)に任命されました。契約は2024年9月1日から。彼は「私は歌手としての仕事を継続してゆく。そしてこれは私の仕事に追加される新たな創造的活動である。」と言っています。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1664607139153821698

 

2023.5.30

★ ミラノスカラ座の2023/24シーズンが発表されました(https://www.teatroallascala.org/en/season/2023-2024/index.html)。なかなかに魅力的です。ヨナス・カウフマンは”Exceptional Concerts、TEATRO ALLA SCALA ORCHESTRA AND CHORUS” 2024年11月29日公演で、アンナ・ネトレプコと一緒にプッチーニを歌います。指揮はリッカルド・シャイー。

https://www.teatroallascala.org/en/season/2023-2024/concerti/exceptional-concerts/orchestra-e-coro-del-teatro-alla-scala.html

 

★ “カウフマン情報&外国歌劇場チケット購入システム概要” ページの中の各歌劇場チケット購入システムを部分的に更新しました。(コロナ後、各歌劇場のシステムの変更等があったため)

 

2023.5.25

スカラ座で「アンドレア・シェニエ」を歌うヨナス・カウフマン

https://twitter.com/ROLEX/status/1661401690552037378

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1661787156937945092/photo/1

 

2023.5.20

「ヴェルディとヴェリズモコンサート」は5月21日フランクフルトで終了します。息をつく暇もなく24,27日はスカラ座での「アンドレア・シェニエ」公演です。

 

2023.5.18

「ヴェルディとヴェリズモコンサート」について

 

ドイツ国内でのツアーコンサートは5月3日から21日まで続きます。「ヴェルディとヴェリズモ」という最も人気の高いオペラのアリアを歌っています。が、なにせ今まで彼が散々歌ってきたアリアがほとんどですので評論家の興味も沸かないのか、 (とりわけ無料で見ることのできる) 評論もあまり出てこないです。。。

 

今回の公演では以前から良く歌っている「アイーダ」、「オテロ」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」、「道化師」の“Vesti la giubba”などに加えほとんど歌ったことのない「仮面舞踏会」や「LUISA MILLER」の"Oh! fede negar potessi ... Quando le sere al placido"、等を歌っています。

 

更に「道化師」でバリトン の持役であるトニオの「前口上」も歌ったそうで、これは聴きたかったなあ。アンコールでは「アンドレア・シェニエ」の"Come un bel di maggio"等が歌われている模様。

 

2023.5.16

ュンヘン、エッセン、ハンブルクの公演を終え、昨日はニュルンベルク。あとはシュトットガルトとフランクフルト。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1658104131419246592

 

2023.5.14

書き忘れていたことあり。年末のベルリン・フィルのジルベスターコンサートですが、Digital Concert Hallで見ることができます。日本時間2024年1月1日午前01:30より。

 

”タンホイザー抜粋及びワルキューレ第1幕” 2023.12.29/ 30/ 31 

Vida Miknevičiūtė, Jonas Kaufmann), Georg Zeppenfeld

指揮:Kirill Petrenko、ベルリンフィルハーモニックオーケストラ

 

2023.4.30

ナポリからのメッセージ、とりあえずナポリでの公演は終了。次はドイツでヴェルディとヴェリズモのコンサート。https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1653043098811785216

 

2023.4.29

テアトロ・サン・カルロ「ワルキューレ」評論を読んで

 

Jonas Kaufmann (Siegmund) に対する評価は非常に良いです。彼の力強くしかもソフトな表現が素晴らしいと褒められており、「レガート、ニュアンス、高潔さ、そして人間的、洗練された歌唱である」(1)、「美しく澄んだ声でありながら滑らか、パワーがあり美しくドラマチックで雄々しい」(2)、とのこと。また彼の“Wälse! Wälse!”に感銘を受けた評論家が複数いました。

 

ところで、このイタリアで上演される「ワルキューレ」、Christopher Maltmanのヴォータン、John Relyeaのフンディングという、私にとっては異色の配役に少々興味があり、評論家がどのような評論をするか楽しみでした。

 

John Relyeaは「重みのある暗めの音質で険しさと不機嫌」な表現をしている(1)。そしてChristopher Maltmanは「素晴らしい、彼の声は権威がありながら苦痛に満ちている」(2)、「美しい音色でこのキャラクターの多面性をうまく表現していた」(1)、そうです。

 

彼らがドイツ語圏内の歌劇場でこのキャラクターを歌うことはまず無いと考えますが、イタリアでは好意的に迎えられたということでしょう。そういえば、ROHの23/24シーズンを見たら、マルトマン (イギリス人) がヴォータンを演ずると出ていました。

 

ちなみに女性陣ですが、「Okka von der Kamerau (Bryunnhilde)は力強く、高音域を難なく出しており、Vida Miknevičiūtė (Sieglinde) はクリスタルのような声で内面的かつ情熱的に歌った」(2) とされています。

 

Backtrack評だと今回の公演は5つ星中4星です。指揮、演出(新演出ではありません) 含め全体的に良い評価だったといって差し支えないでしょう。

 

(1) L’Ape musicale, Luigi Raso 2023.4.17 

 

(2) Backtrack, Lorenzo Fiorito 2023.4.27

 

2023.4.26

今日はお知らせがたくさん。

 

★ ヨナス・カウフマンの新たなスケジュール。リセウでのこの公演はカウフマンたちが出演するAグループばかりでなくさしこで上演されるBグループの歌手たちもとても良いです (Freddie De Tommaso, Eleonora Buratto Daniela Barcelona)。

 

アドリアナ・ルクブルール、チレア 

リセウ大劇場、バルセロナ、2024.6.16/ 19/22 (詳細) Jonas Kaufmannスケジュール未掲載

Jonas Kaufmann, Felipe Bou, Ambrogio Maestri, Sonya Yoncheva, Anita Rachivelishvili

指揮:Patrick Summers、演出:David McVicar

https://www.liceubarcelona.cat/ca/temporada-2023-24/opera/adriana-lecouvreu

 

★ ROH23/24スケジュールが発表されました。ヨナス・カウフマン出演演目は、

アンドレア・シェニエ、ジョルダーノ 

ROH、 ロンドン、2024.5.30 & 6.1 / 5 / 7 / 10 

Jonas Kaufmann, Jonas Kaufmann, Sandra Radvnocsky, Carlos Alvarez

指揮:Antonio Pappano, 演出:David McVicar

 

★ ROHより嬉しいお知らせ。ROHは来年6月、東京文化会館、NHKホール、神奈川県民ホールにてオリバー・ミアー演出による「リゴレット」と Andrei Șerbanによるクラシックな演出での「トゥーランドット」公演を行います。パッパーノ指揮。キャストは不明。

 

2023.4.24

2024年度、ザルツブルク復活祭音楽祭におけるJonas Kaufmann出演予定

 

ジョコンダ  

ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク、 2024.3.23/ 27 & 4.1 

Anna Netrebko, Eve-Maud Hubeaux, Jonas Kaufmann, Luca Salsi

指揮:Antonio Pappano、  演出:Oliver Mears

 

ヴェルディ、レクイエム 

ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク、 2024.3.25/ 29 

SONYA YONCHEVA, JUDIT KUTASI, JONAS KAUFMANN, MICHELE PERTUSI 

 

2023. 4. 23

テアトロサンカルロの2023/24シーズン紹介の記者会見にヨナス・カウフマンの姿が。。。

 

テアトロサンカルロの2023/24が発表されました。おやおや、素晴らしいキャスト。この公演は2024年のハイライトになるかもしれません。 カウフマンは「ジョコンダ」をザルツブルク復活祭フェスティヴァルでも歌う予定になっています(正式発表はまだ)

 

ポンキエッリ、ジョコンダ  Jonas Kaufmannスケジュール未掲載

テアトロ・サン・カルロ、ナポリ、2024.4.10, 13, 16  (詳細)

Anna Netrebko, Anita Rachvelishvilli, Jonas Kaufmann, Ludovic Tezier

指揮:Pinchas Steinberg、演出:Romain Gilbert

 

2023.4.18

テアトロ・サンカルロでのワルキューレが始まりました。RaiNews24がその様子を少し報告しており(こちら)、カウフマンにもインタビューしています。 カウフマンは来シーズンもテアトロ・サン・カルロに出演するようです。

FB:  https://www.facebook.com/teatrodisancarlo/posts/10160898403372342

 

2023.4.17

「外国歌劇場チケット購入システム」バイエルン歌劇場・ウイーン歌劇場に修正及び追加をくわえました。ただ来季に関して未だ不明な部分も残っているのでチケットを購入予定の方は歌劇場のサイトでご確認ください。

 

追加:ウイーン歌劇場ヨナス・カウフマン出演演目「オテロ」

「オテロ」

2023.10.25, 28, 31 & 11.3

Jonas Kaufmann, Ludovic Tezier Rachel Willis-Sorensen

 

2023.4.16

ウイーン歌劇場2023/24シーズンが発表されました。ヨナス・カウフマンは新演出の「トゥーランドット」に出演します。

 

「トゥーランドット」

指揮:RANZ WELSER-MÖST 、演出:Glaus Guth

Asmik Grigoriann、Jonas Kaufmann、Kristina Mkhitaryan

 7. / 10. / 13. / 16. / 19. / 22. DEZEMBER 2023

 

2023.4.15

「タンホイザー」公演を4月9日に終えたヨナス・カウフマンは4月16日から4月29日までテアトロ・サン・カルロで「ワルキューレ」を5回、5月3日から5月21日までドイツの6都市で(イタリアオペラアリア)コンサート、そして5月24、27日とミラノスカラ座で「アンドレア・シェニエ」2回、を歌います。ほぼ3日おきに6週間連続歌い続ける予定です。まあ大変そうです。

 

Teatro di San Carlo での「ワルキューレ」は以下の動画と同じ演出。 https://youtu.be/X34e0sFScCo

 

2023.4.12

ザルツブル音楽祭「タンホイザー」評論を読んで

 

今回の「タンホイザー」はアンドリス・ネルソンズが指揮しましたが、通常に比べものすごくゆっくりしたテンポで演奏したらしく、「これでは歌手が大変」などという感想もいくつかの評論にでていました。しかし音楽は全体的に評判が良かったです。

 

演出は全くあたらしいものではなく既にバイエルン歌劇場で上演済です。ただし少し修正はあり、以前よりカラフルになっています。例えばヴェ-ヌスベルクの群衆は黒、赤、肉色スーツをまとっており、ヴェ-ヌスは赤いドレスを着ているそうです(1)。

 

ヨナス・カウフマンはタンホイザー初ロール。公演初日すぐに出された評論では「カウフマンは始め非常に抑制的な歌い方であったがその後ますます表情豊かで高貴な音色を楽しませてくれた。(2)」「カウフマンはローマ語りをオペラというよりもリートに近い『語り』として創造することができた。」(3) などと書かれています。

 

更に「彼の音楽的な想像力と綿密な準備により、全ての場面が輝いている。これは、私がこれまでに聴いた中で最も完全なタンホイザーと言えるかもしれない。」(4)などと褒め称えている評論家もいます。

 

もっとも「タンホイザーは従来のヘルデンテノール風にもっと極端に過激に歌うべきなのに(彼の歌い方は」まるで賢いラテンの恋人のようだ」 という批判もありました (5)。

 

しかしカウフマンはインタビュー (6)の中で、「タンホイザーには一般的なワーグナーヘルデンテノールの声で聴くよりもイタリアの要素がたくさん入っている。今まで僕が歌ってきたたくさんのイタリア・オペラが特に第1幕に重要で、(歌唱の)質を深めると考えたい。」 と語っていたので、カウフマンはBK Klassikの評論家とは異なる考えをもって歌ったと思われます。

 

実際、「カウフマンはこの音楽をイタリアスタイルで歌う。『タンホイザー』はイタリアの影響が色濃いので彼の歌い方と相性が良い。・・・・ カウフマンの描き出すタンホイザーは内向的である。・・・例えばローマ語りでは諦めてしまっているようで、他のテノール達がやるような怒りや発狂寸前というよりはむしろ悲しげで挫折感が感じられる。この人物表現は舞台の最初から一貫していて見ていてわくわくした。」(1) とカウフマンのキャラクター表現に理解を示す論評もありました。

 

エリザベト役マーリス・ペーターセンも初ロール。全体に好評でしたが、それ以上でもなし。反対にヴォルフラムを歌ったクリスティン・ゲルハーハは私が読んだ全ての評論で激讃状態。「ゲルハーハは解釈の厳密さと創造力でカウフマンに匹敵し、リート歌手の名手としてこの役を歌っている。」(4) 他、最大限の称賛にあふれていました。

 

本来はエリーナ・ガランチャが歌うはずだったヴェーヌス役を歌ったエマ・ベルも好評。それからゲオルク・ツエッペンフェルトは言わずもがなの大好評でした。

 

1.Das Opernmagazin 2023.4.10 von Adele Bernhard https://opernmagazin.de/osterfestspiele-salzburg-2023-tannhaeuser-mehr-als-nur-ein-rollendbuet/

2.Opera Online 2023.4.3 von Dr. Helmut Christian Mayer 

https://www.opera-online.com/de/columns/hmayer/salzburg-ein-ambivalenter-start-mit-wagners-tannhauser-bei-den-osterfestspielen

3.DrehPunktKulture 2023.4.2 von Reinhard Kriechbaum

http://www.drehpunktkultur.at/index.php/osterfestspiele/16771-ein-lieto-fine-der-makabren-art

4.Operatoday  2023.4.8  by Andrew Moravssik https://operatoday.com/2023/04/tannhauser-at-salzburg/

5.BK Klassik 2023.4.2 von Bernhard Neuhoff

https://www.br-klassik.de/aktuell/news-kritik/kritik-tannhaeuser-wagner-jonas-kaufmann-osterfestspiele-salzburg-100.html

6. カウフマンのインタビュー https://www.facebook.com/kaufmannjonas/videos/1035676700729487

(2023.4.11 wrote)

 

2023.4.10

「タンホイザー」が終わりヨナス/カウフマン次の公演はTeatro San Carloでの「ワルキューレ」です。

Jonas Kaufmann:Siegmund, John Relyea :Hunding, Christopher Maltman :Wotan, Vida Miknevičiūtė: Sieglinde, Okka von der Damerau :Brünnhilde. というさすがイタリアでの「ワルキューレ」、なかなか珍しいですよね、このキャスティング。https://www.facebook.com/teatrodisancarlo/photos/a.316402232341/10160872581277342/

 

2023.4.7

「タンホイザー」2回めの公演に向けて  

https://publish.twitter.com/?query=https%3A%2F%2Ftwitter.com%2Ftenorkaufmann%2Fstatus%2F1643599614535254018&widget=Tweet

 

2023.4.4

Operawireによれば、パリオペラ座が新しくストリーミングプラットフォーム「POP, Paris Opera Play」https://play.operadeparis.fr/en

を立ち上げました。定期的に80タイトルのオペラ、コンサート、バレエ、ドキュメンタリーなどを配信するそうです。サブスクライブ1ヶ月9.9ユーロ、ライブ14.9ユーロ、何時でもキャンセル可能。

現在視聴可能なオペラの一部:Pretty Yende, Benjamin Bernheim出演の「椿姫」、Roberto Alagna, Elina Garamca出演の「カルメン」、「魔笛」、「セヴィリアの理髪師」その他

https://youtu.be/BhT5psckRus

 

2023.4.2

初日カーテンコール写真

https://twitter.com/salzburg_easter/status/1642494519751897092

 

2023.4.1

「タンホイザー」公演今日が初日です。ちらっとチケットの売れ行きを覗いたら、3公演とも完売又はほぼ完売状態です。

 

2023.3.30

公演前のリハーサル風景のニュース  https://youtu.be/5kx6F2_icJM

 

https://youtu.be/5kx6F2_icJM

 

2023.3.29

ザルツブルク復活祭音楽祭「タンホイザー」公演が近づいてきました。

 

2023.3.25

あれれれ、ガランチャがザルツブルクの「タンホイザー」をキャンセルしちゃいましたね。代役はイギリス人ソプラノのEmma Bell

 

2023.3.23

間近に迫った「タンホイザー」公演に向けてのリハーサルが行われています。

https://twitter.com/tenorkaufmann/status/1638556638859743233?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1638556638859743233%7Ctwgr%5Edbeed4aa12fad6c44876996660cc35eba221831b%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Filtrovatore1853.jimdofree.com%2FE3838BE383A5E383BCE382B9%2F

 

2023.3.17

2024年のザルツブルク復活祭音楽祭でJonas KaufmannはAnna Netrebko、Luca Salsiとともに新演出の「ジョコンダ」に出演します。またSonya Yoncheva, Judit Kutasi, Michele Pertusiとともにヴェルディの「レクイエム」も歌います。両方ともSir アントニオ・パッパーノ指揮、サンタ・チェチーリア国立アカデミア管弦楽団。日程いずれも未定。

 

2023.3.16

ヨナス・カウフマンは「タンホイザー」のリハーサルをしているみたいですね。

 

2023.3.12

すっかり忘れていましたが、アントニオ・パッパーノ指揮、サンドラ・ラドヴァノフスキー、ヨナス・カウフマン、エルモネラ・ヤホ他の歌う「トゥーランドット」が発売されました。

 

2023.3.9

BS プレミアム4月の予定が出ました。 

 

4月16日

ヴェローナ野外劇場2022 歌劇「カルメン」

カルメン:エリーナ・ガランチャ、ドン・ホセ:ライアン・ジャッジ (名前間違えてます。Brian Jagde, ブライアン・ジェイド。名字をもともとのドイツ語オリジンで発音するならば ‘Yahk-teh’ 日本語で言えばヤークテ、だそうで)、クラウディオ・スグーロ 

 

ハンブルク国立歌劇場  歌劇「ファルスタッフ」

ファルスタッフ:アンブロージョ・マエストリ、フォード:マルクス・ブリュック、フォード夫人:マイヤ・コヴァリェフスカ 、クイックリ夫人:ナデジュダ・カリャジナ、ページ夫人:イダ・アルドゥリアン ほか     

 

4月30日

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会

交響曲 第4番 シベリウス 作曲、レクイエム ニ短調 K.626 モーツァルト 作曲 

 

メトロポリタン歌劇場 9.11 コンサート

レクイエム ヴェルディ 作曲

 

2023.3.7

新国立劇場2023/24シーズンが発表されました。

海外歌劇場シネマ・ストリーミング ページ、新国立歌劇場の項に「2023/24 スケジュール」をいれておきます。

 

2023.3.4

バイエルン歌劇場2023/24シーズンが発表されました。ヨナス・カウフマンが出演する演目は2つです。

 

TOSCA 7.24, 27,30  新演出 (Kornél Mundruczó)

Anja Harteros, Jonas Kaufmann, LudovicTezier、指揮:Andrea Battistoni 

 

AIDA  4.21 25 28 新演出 (Damiano Michieletto)

Anita Rachvelishvili, Elena Guseva, Jonas Kaufmann, Vitalij Kowaljow, Geroge Petean

 

指揮:Marco Armiliato 

 

2023.3.3

★MET 2023/24シーズンの紹介Youtubeがでました。

https://youtu.be/6eUhLTzdOrg

 

★LaScala TV は新たにラ・ボエームとホフマン物語のライブストリーミングを予定しています。またラ・ボエームのリハーサル風景なども別途にストリーミングしていますが、これは無料で現在視聴可能です。詳しくは本サイトの海外歌劇場シネマ・ストリーミングページ、ミラノスカラ座 LaScalaTVの項を参照ください。

https://lascala.tv/en

 

2023.2.23

MET 2023/24が発表されました。https://www.metopera.org/season/2023-24-season/ またMET HD(シネマ) 予定も発表されましたので本サイト海外歌劇場シネマ・ストリーミングページに入れておきます。https://www.metopera.org/season/in-cinemas/

 

本シーズンは(昨年も含め)新作および新演出が目立ちます。また黒人系歌手の活躍が目立ちます。今シーズンの内容を見るに、METは自国アメリカ人の好み・価値観 を考慮しながら動いているような気がします。

 

シーズン全体から言うと、iltrovatoreが一番観たいとおもうのはシネマに入っていない「タンホイザー」ですかね。Andreas Schager, Christian Gerhahaer, Georg Zeppenfeld, Elza van den Heever, Ekaterina Gubanova、素晴らしい配役。。。。。。

 

2023.2.19

昨年4月13日、ウイーン楽友協会大ホールでの公演。

「ブラームスとシューマンによる愛の歌I」及び「ブラームスとシューマンによる愛の歌II」をNHK BS4Kでも放送する予定です。

NHK BS4K、クラシック倶楽部(4K) 3月21日及び22日2日連続。午前6:00〜6:55

 

2023.2.17

ヨナス・カウフマンはモンテカルロ歌劇場での新演出「アンドレア・シェニエ」をキャンセルしました。全ての公演が完売していたのに残念です。

 

カウフマンのコメント大筋の訳

「アンドレア・シェニエ」に出演できなくて残念。数週間前に弾いた風邪からの回復が遅れていて、この(歌うのに)大変な作品を歌える状態に戻っていない。

チェチリア・バルトリのモナコの初シーズンに参加できず聴衆に対して申し訳ない。モンテカルロオペラへデビューのためできる限り早く別の機会があることを願っている。

 

2023.2.14

昨年4月13日、ウイーン楽友協会大ホールでの公演。

「ブラームスとシューマンによる愛の歌I」及び「ブラームスとシューマンによる愛の歌II」

ディアナ・ダムラウ、ヨナス・カウフマン、ヘルムート・ドイチェ

BSプレミアム、クラッシック倶楽部にて。2023.2.21及び2023.2.22と2日連続、午前5:00〜5:55

 

2023.2.12

スカラ座がオンラインでliveとon demandのサービスを始めます。 LaScalaTv (www.lascala.tv)です。視聴には登録が必要です(簡単)、ENと書かれたところをクリックするとイタリア語が英語に変換されます。

 

ざっとの説明。詳しくはFAQを見てください。https://lascala.tv/en/faq

ライブブロードキャストの場合放送当日及び放送翌日から7日間視聴可能です。

観られる期間は初回再生後72時間以内。

ライブブロードキャスト中はTVを視聴するのと同様、最初から見ることはできない。ライブ終了後2-3時間後、最初から見ることができる。

 

視聴価格  価格は変わることがあります。

OPERAS and BALLETS

ON DEMAND - HD (1080p) - € 4,90 / ON DEMAND - UHD 4K (2160p) - € 6,90

LIVE - HD (1080p) - € 9,90 / LIVE - UHD 4K (2160p) - € 11,90

 

CONCERTS/RECITALS/KIDS

ON DEMAND - HD (1080p) - € 2,90 / ON DEMAND - UHD 4K (2160p) - € 4,90

LIVE - HD (1080p) - € 4,90 / LIVE - UHD 4K (2160p) - € 6,90

 

「2022/23シーズン海外歌劇場シネマ&ストリーミング」ページ、ストリーミング、ROHの後にこの情報を載せてあります。

 

2023.2.9

ヨナス・カウフマンの公式サイトがリニューアルされました。もとよりこのサイトは最低限の情報しか出してくれず、しかもニュースはNewsというよりLatesと言ったほうが良いくらいでした。よって利用価値が低かったのです、、、、 リニューアル後は情報量も増やし、発信も素早く行ってくれるようになるといいのですが。

 

2023.2.7

Operawireによれば、スカラ座の LaScalaTv がオンデマンドでオペラをストリーミングすることになりました。こちら:https://www.lascala.tv/ 

最初はヴェルディの「シシリアの晩鐘」 2月14日午後7:00PM より。

指揮:Fabio Luisi 、演出 Hugo de Ana, 出演Marina Rebeka, Piero Pretti, Luca Micheletti and Simon Lim.

2月9日に詳細が発表されます。視聴には登録が必要。価格未定。

 

2023.1.30

ウイーン歌劇場「アイーダ」評論及び雑感

 

今回の「アイーダ」は、アンナ・ネトレプコ、エリーナ・ガランチャ、ヨナス・カウフマンという超人気歌手たちを集めた豪華な公演でもちろん人気沸騰。4回しかない公演のチケットは全て完売となりました。チケット発売時点で(ネトレプコが歌う予定の)アイーダ役は「未定」となっていましたがウイーン歌劇場のディレクターBogdan Roščićは彼女を出演させることに決めました。

 

この公演はエリーナ・ガランチャがアムネリスを初めて歌うということで更に人気沸騰。大いなる期待に答えてガランチャは私の読んだ数編の評論全てで大絶賛状態。

 

例えばガランチャのアムネリスは「嫉妬に苦しむ若い王女・・・ ・・・そしてカウフマンとの最後のデュエットとそれに引き続くアムネリスの大舞台 (第4幕第1場におけるラダメスとの緊迫した言い合いと、それに引き続く自責の念に懊悩し冷酷な司祭たちを呪うアムネリスのことを言っていると思われる) は歌と演劇におけるモニュメントであり、この夜最大の喝采をひきおこした」(Forumopera 2023.1.21) ということです。

 

ネトレプコに対しては大音量でのパワフルで緊張感に満ちた歌唱などが褒められていましたが一方で彼女のアイーダに共感できないなどという論調も複数見受けられました。

 

現在のネトレプコの声 (体格もですが) はドラマチックな強靭さと圧倒的なパワーがみなぎっており、そのパワーはすでにアイーダというキャラクターを超え、むしろマクベス夫人とかトゥーランドットのキャラのほうがピッタリすると私には感じられます。それ故アイーダという役が彼女とミスマッチしているように思われるのではないかと想像しています。

 

カウフマンですが今回は精彩を欠いていた様に見受けられます。「英雄的で非常に繊細、正確で濃密な解釈 」(backtrack

2023.1.19)) 、「清きアイーダ」のピアノと最後の墓の場面などは非常に美しかった」(Kronen Zeitung 2023.1.15) などと書かれており動画などで聴いても彼の「清きアイーダ」の最後は美しいピアニシモ、モレンドになっていますが声量が不足し高音などがつらそうだった様です。

 

実際彼は調子が悪かったらしく最後の公演はキャンセルしてしまいました。

 

しかし、「豪華なキャストによる今回126回目になるこのプロダクションでの公演は見ごたえがあった。もっとも高いレベルで考えれば少々の批判はあるものの、実に耳福な公演であった」(backtrack)と結論付けられています。

 

最後になりますが、アモナズロ役のルカ・サルシ、ラムフィス役のアレクサンドル・ヴィノグラドフも好評。ちなみにルカ・サルシはこの公演をもってアモナズロ役から引退するみたいです (Operawire 2023.1.27)。

 

2023.1.29

おんやまあ、ヨナス・カウフマンのツイッター情報によればウイーン歌劇場「アイーダ」がウイーン歌劇場のウェブサイトでも観られるようになるみたいです。日本からも観られるようになるといいけれど 

 

2023.1.25

ヨナス・カウフマンは1月28日のブダペストのコンサートもキャンセルします。ドクター達の助言によりキャンセルと言っています。ただし29日のORFIIIは既に収録済みを使うのでカウフマンが出演しています。。。。どちらにしろ日本では見られないでしょうけれど。

ただしブダペストのコンサートは彼の公式HPのスケジュールにまだ載っています。

 

2023.1.24

あれまあ、ヨナス・カウフマンは24日ウイーン歌劇場の「アイーダ」キャンセルです。代役はJorge de Leon.

 

2023.1.16

ウイーン歌劇場「アイーダ」公演、初日は素晴らしかったようで観客の喝采もすごかったようです。

 

2023.1.13

ウイーン歌劇場でのリハーサル風景。主要キャストが揃っています。あまり違和感のない普通の舞台演出ですが、「アイーダ」舞台に関して言えばウイーンより新国立のほうがはるかに豪華で見応えがあります。そういえば今年新国立は「アイーダ」をやります。新国立の場合舞台が豪華すぎるのか公演は赤字になるとかいう噂もあります。

 

2023.1.12

垂涎のウイーン歌劇場公演「アイーダ」が1月29日8:15pm (現地時間)よりTV放送されるそうです。ただしORFIIIですのでオーストリア限定かな。

 

2023.1.11

★ ウイーン歌劇場ストリーミング、ドタキャンされた「連隊の娘」に代わり

 

ボエーム 2023.1.15 03:00より (2022.9.11収録) 

Musikalische Leitung: Bertrand de Billy

Inszenierung und Bühne: Franco Zeffirelli

Mit u.a.: Anna Netrebko, Vittorio Grigolo, George Petean, Martin Häßler, Günther Groissböck, Nina Minasyan  

 

★ カウフマンは現在ウイーンで1月14日から始まる「アイーダ」公演のリハーサル中。ネトレプコ、ガランチャ、サルシ、ヴィノグラドフと豪華な面々。なんとかストリーミングしてくださいよ〜、私が頼んでも意味ないですけど、、、

 

2023.1.10

Baden-Baden,カウフマン&テジエのコンサートで歌ったアリア・二重唱の覚書を鑑賞記に掲載しました。大体どのような内容の歌を歌ったか、を書いてあります。

 

2023.1.9

Baden-Badenでカウフマン&テジエのコンサートは日本でも見ることができます。Arte concert  2023.4.8まで視聴できます。https://www.arte.tv/en/videos/112726-000-A/jonas-kaufmann-und-ludovic-tezier-in-baden-baden/

 

2023.1.5

1月8日にBaden-Badenでカウフマン&テジエのコンサートがあります。一応arte concertで放送予定 (日本時間1月9日02:00より)なのですが日本では見られないかも。・・・見ることができます。以下。

 

2023.1.2

arteでベルリン・フィルのジルベスターコンサートをストリーミングしてました。見逃した方はこちらからどうぞhttps://www.arte.tv/en/videos/111021-001-A/new-year-s-eve-concert-2022/

 

2023.1.1

あけましておめでとうございます。